レンはハーマイオニーの肩に額を寄せれば、堪えきれず瞳から大粒の涙が溢れ出し、ハーマイオニーはそれを慰めるように背中を撫でてくれる。
「怖いって、そういう目でしか見れなかったら…私、独りで過ごしていこうって、これからずっと…そう覚悟、してたの。」
「貴女が知らない可能性もあるから黙っていた方がいいってロンのお母様とも話していたのよ。だから何も言わなかったの…けど、伝えて私はなんとも思ってないわって教えてあげるべきだったわ。ごめんなさい。」
「本当に…なんとも思わないの?…誰だって、怖い…印よ?」
「私がそれを見て驚き止まったのは、真新しい傷痕がいくつも付いていたからよ。確かにそこに包帯を巻いた時は傷なんてなかったのにって思ったの。レンがどれだけ独りで苦しんだんだろう…って思ったの。その印が怖かったんじゃ無いわ。そもそも私はマグル生まれだから、魔法族の普通は判らないもの。」
そう笑ってくれたハーマイオニーの気遣いがレンはとっても嬉しかった。
「レンがこうして私に泣きついてくれるの、何だか嬉しいわ。初めてだもの。」
「そこ、喜ぶ所?」
「勿論よ。ギルの事も…友達として扱っているって嬉しかったわ。」
「洋服も作ってあげようと思ったんだけど…リーマスがギルがショック死してしまうからやめなさいって。眼帯だけでも大騒ぎだったもの。」
レンが涙で潤んだまま悪戯っぽく笑ってみせれば、ハーマイオニーも微笑んでくれた。
「でも、まだハリーやロンには言わないでくれる?まだ…その…怖いの。」
「判ってるわ。あの子達は…ほら、ちょっと子供だから。」
悪戯っぽく言うハーマイオニーに同い年よ?とレンは笑ってしまう。
「…ハーマイオニー…ありがと。大好きよ。」
レンがそう素直な気持ちを口にすると、ハーマイオニーは驚いたように瞳を丸くしたと思えば頬を赤らめる。
「私もレンが大好きよ。親友だもの当たり前でしょう?」
「うん。そうね。」
レンはそう答え頷けば視線を合わせ2人でくすくすと笑った。