第29話
翌朝、レンはすっきりと目を覚ます事ができた。
自分の秘密を知って理解し受け止めてくれたハーマイオニーのお蔭かもしれない。
まだ眠っているハーマイオニーにレンは感謝をしながらも支度をし談話室へと下り、談話室で手紙を書こうと荷物に足した。
「ガリオン金貨がっぽり!小遣いが支出に追いつかない?ちょっと小金を稼ぎたい?グリフィンドールの談話室でフレッドとジョージのウィーズリー兄弟にご連絡を。簡単なパートタイム。殆ど骨折りなし。(お気の毒ですが、仕事は応募者の危険負担にて行われます)」
談話室の掲示板に張られた大きな張り紙を読めば、レンはくすりと笑った。
今度は一体何を企んでいるんだろう…。
そう考えるだけでも微笑ましてくれるのだから、やっぱりあの人達は凄い人だ。
そう思いつつレンはシリウスとリーマスに手紙を書いた。
『無事にホグワーツに着きました。組み分け帽子が初めて警告の歌を歌ったの。結束を固めよと。そして、新しい闇の魔術に対する防衛術の先生は、魔法省から来たドローレス・アンブリッジ先生です。ダンブルドアのお話を遮り演説を開始なさった先生が仰るには、ホグワーツに魔法省が干渉するみたい。私はその場でも個別にも喧嘩を売られた気がしたわ。どうやら彼女は私の事が嫌いみたい。…今年のホグワーツも平穏、とはいかないみたいだわ。なんだかもう家に帰りたい。
…けれど、その日の晩、嬉しい事もあったの。いつも隣で眠るハーマイオニーには隠し通せないって思って…勇気を出して傷をハーマイオニーに見せて話をしたわ。すんなり受け止めてくれた。なんか凄いわね、友達って。 また手紙を書きます。 レン』
同じ手紙をリーマスにも書けば梟を飛ばしに談話室を後にした。
学校の梟を借り、談話室に戻ってハリー達がまだいたら一緒に朝食に行こう…そう思って戻った時だった。
合言葉も言わぬうちに入り口が開き、レンはきょとんと瞳を丸くした。
「あら、シェーマス。おはよう。」
「あーおはよう。」
「どうしたの?」
ほら、ちゃんとしないと。と曲がった制服のネクタイを直してやれば、気恥ずかしそうにシェーマスは顔を背ける。