「なぁ、キミはどう思ってるんだ?」
「何を?」
「その…日刊預言者新聞の事さ。」
「んー。シェーマスはハリーが嘘をついていてダンブルドアがボケた老いぼれ爺さんって思ってるのかしら。」
「うん。ママがそう信じてて、学校に戻る事を反対された。」
「けれどシェーマスはそんなママの意見に反対をして此処にいるわね。それはどうして?」
シェーマスは「それは…」と言い淀む。
「シェーマスはハリーと一緒の時間を過ごしてきてたわよね。その中で、ハリーはそんな嘘を言って世界を欺こうとする人だったかしら?」
シェーマスは何も言えなくなってしまう。
「私は日刊預言者新聞に嘘の記事を書かれた事があるの。だからといって全てが嘘だとは言わないわよ?書き手によっては嘘も混ざる事がある。…それに、私は例え私が見聞きした事でなくてもハリーを信じてる。幼い頃からずっとハリーの事を見てきたわ。マグルの学校でも一緒だった。はっきり言うけれど、ハリーはそんな事する人じゃない。それに…私の大怪我はどうしてだと思ってる?4ヶ月の行方不明は?よく考えてみて?…反対を押し切ってまで戻ってきた貴方の行動に、本心は隠れてるんじゃないかしら。」
レンははっきりそういうと、シェーマスは困惑したように「キミ達は狂ってるよ。」と呟きこぼす。
「ふふ、そうかしら。…でもそうね。死に損なってもあの人が怖いって思わないんだもの、狂ってるのかもしれないわ。」
レンが笑いながらそう言えば、シェーマスは足早に大広間へ向かってしまった。
「えっと…ミンピュラスミンブルトリア」
肖像画の太った婦人にそう言い談話室に戻るとハリーの大声が聞こえレンは朝からどうしたのだろうと首を傾げてしまう。
「僕が嘘吐きで目立ちたがり屋の間抜けかどうか、ラベンダーと楽しくお喋りしたんだろう!?」
「違うわ。ハリーの事についてアンタのお節介な大口を閉じろって私はそういってやったわ。ハリー…私達にカリカリするのはお願いだから止めてくれないかしら。だって、もし気付いてないなら言いますけどね、ロンも私も貴方の味方なのよ。レンだけが貴方の味方じゃないの。」
「ごめん。」
一瞬間が空きハリーは小さな声で詫びた。