「小鬼から梟が来て、バグマンへの貸しは幾らになるんだ。って聞いて来たんだ。」
「俺らは全ての事情を話したら、其奴が元金だけ返してくれた。バグマンへの借金に上乗せする形で返金するってね。」
「クレスメントの温情に感謝するのと同時に、この様な男に2度と引っかからない様に見極める力をつけろと釘を刺されたさ。」
ジョージが最後に苦笑しながら言えば、レンも思わす苦笑してしまう。
その話にはまだ続きがある様で、フレッドが言葉を続ける。
「んで、帰りの汽車から降りる時…」
「ハリーがレンと同じ事を言ってくれたんだ。笑いが欲しいって。俺達の事を応援してくれた。」
「賞金の1000ガリオン。受け取らないと呪いをかけるってさ。」
お袋には内緒な。と声を小さくして双子は言い、レンは驚きを隠せなかった。
「初めからこれは自分が受け取るべきものじゃないって言ってたみたいだな。」
「それで、だ。十分な資金もある事だし、俺らホグワーツに戻るかどうか悩んでる。」
「あと1年だもの、市場調査も兼ねてホグワーツに戻った方が良いんじゃない?おば様も悲しまれると思うの。」
レンの率直な意見に、やっぱりそうだよな…と双子も悩んでいる様だった。
「そもそも貴方達が中退してしまったら、リーから元気がなくなってしまうと思うわ。」
そういうレンに双子は思わず笑ってしまっていた。
「それを話そうと思ってくれたの?」
「あぁ。レンは俺らの姫君だからね。」
「同じ秘密を共有する運命共同体、だろう?」
「それに、レンに秘密にしたままってなんか嫌だったんだ。俺が。」
「俺達の為に魔法省に通い詰めてくれた可愛い姫君にね。」
そうジョージ、フレッドと交互に言う2人にどこか擽ったく顔が熱くなるのが判る。
揶揄わないで。というレンに双子は可笑しそうに声をあげて笑った。
「さ、俺らは戻るからさ。」
「ゆっくり休んで傷治してくれよ。」
「早く治して案内してもらわなきゃな。」
そう言う2人にレンは手を伸ばしジョージは掴めたがフレッドも掴もうと手がかすり、その手にフレッドが手を触れてくれる。