「あれ…これは…」
あとで先生に聞こう…誰が良いか…とブツブツ言いながら反対側に置いてあるだろうメモに書き綴り、本にも判る様に印をつけている。
「レン、寝ないの?」
「ごめんなさい、煩かった?」
「いいえ、今上がって来たところよ。」
「私もそろそろやめて寝るわ。朝が苦手なのに、起きられなくなってしまうもの。」
レンはくすりと笑い本を閉じた。
「こんなに遅くまで練習するなんて珍しいじゃない。」
「そうね…騎士団の皆を守れるだけの力が欲しいのよ。ひとつでも多くの呪文を覚えて、それを無言で唱えられる様になって、咄嗟に起こった事でも反応出来るくらいになって、本当の団員になれた時、即戦力になれる様にしておきたいの。」
明日ハーマイオニーが起きた時に私が起きてなかったら起こして頂戴。とレンは彼女に頼めば、レンはそのまま布団を被った。

次の朝、目が覚めた時はまだ早く、レンは大きく背伸びをし自分の頬を叩けば気合を入れ荷物を持って大広間へと向かう前に、マクゴナガルの事務所を訪ねた。
そこにはもう彼女がいてレンを招き入れてくれる。
「どうしたのです?」
「持って来た本で判らないところがあるんです。教えていただけたら、と思って…」
こんな事相談できるのは限られているんで…とレンは本とメモをマクゴナガルに手渡すと先生はすぐに理解した様だった。
「判りました。これには答えておきましょう。その代わり本来の勉学の方も穴を開けないようお願いしますよ。」
「…アンブリッジ先生に驚かれて教室を追い出されましたけど…それは見逃してもらえますか?」
レンが悪戯っぽく言えば、マクゴナガルは聞いていたのだろう、あまり驚いてはいない様子だった。
「次は気を付けなさい。」
そう言いマクゴナガルは笑んで見せ、レンはお礼を言うと部屋を後にし朝食を取った。
そう言えば夕食も食べてなかった…と朝食を見れば思い出し、我ながら苦笑をしてしまう。