「そうなんだよ。数日前に父上が大臣と話をしてねぇ。どうやら魔法省はこの学校の水準以下の教え方を打破する決意を固めている様なんだ。だから育ち過ぎのウスノロが帰って来てもまたすぐに荷物をまとめる事になるだろうな。」
ドラコは隣にいるもう1つのグループ、クラッブとゴイルとバンジーにそう話して聞かせる。
「ドラコ…また成績の事でそのお父様に叱られても知らないわよ。」
ドラコはハリーの方を見てまた馬鹿笑いをしており、レンは低い声でそう言えばドラコは頬を赤らめた。
スケッチをし終えれば終了のベルがなりさっさと帰っていくドラコやハリー達に溜息を吐き、レンはそれを先生に返しに行けば、仲間達の元へ戻る際、ボウトラックルは、まるでレンの指にじゃれ付く様に動いてから手の上から飛び降り、先生も一瞬驚けばその表情を笑みに変え「どうやら動物に好かれやすい様だね。」と言い、レンはどこか嬉しかった。
嬉しいがどこか恥ずかしそうにお礼を言っては荷物をまとめ、次の薬草学の教室へと向かっていると、同じく次の授業へ向かおうとしているジニーに出会い、ジニーは「こんにちは。」と、いつもの様ににっこりと笑っては声をかけてくれ、レンもにっこりと笑い、同じ様に挨拶をする。
すると2人を追い越す勢いで怒った様子のルーナが姿を現し、レンは彼女にも声をかけた。
先にはハーマイオニー達が見える。
「こんにちは。素敵なイヤリングね。」
「笑っても良いよ。」
「どうして笑わなきゃいけないの?確かに個性的だけれど笑うものじゃ無いわ。笑って欲しかったの?」
きょとんとするレンにルーナもきょとんとして見せた。
「ねぇ、アンタもしわしわ角スノーカックが居ないって思う?」
「そうね…居ないとは言いきれないと思うわ。人間の目に見える物が全てじゃないもの。セストラルの様に一部にしか見えない者だっているし、世界は広いんだもの。しわしわ角スノーカックに限らずまだ見つかって居ない生物がいてもおかしくは無いとは思っているわ。」
レンが考えながらそう言えば、ハーマイオニーは驚きを隠せない表情をしていたが、逆にルーナは上機嫌でレンを思いっきり抱きしめた。
「あたし、アンタの事好き。信じてる!」
「えっと…有難う?」
レンは意味が通じ取らずきょとんとしながらも彼女の髪を撫でてやる。