「どこも雇ってもらえない成績だったら、それはそれでどうにかなりそうだし…貴方達のお店の売り子さんも楽しそうね。」
「むしろ第1希望としてお勧めするね。」
「あぁ、大歓迎さ。」
2人はどこか嬉しそうで、リーと視線を合わせれば、リーもウィンクひとつして嬉しそうに笑んでくれる。
「うん。楽しそう。」
レンがそう言い、言葉を続けようとすると「クレスメント。我輩と一緒に来たまえ。」背後からスネイプの声がし、4人は固まってしまう。
来るのか来ないのか、早くしろ。
そう言いたげのスネイプにレンは鞄を持ち、またね。と3人に声を掛け歩き始めれば軽い目眩に足を取られふらつくと、転ばぬようにスネイプは支えてくれる。
「なぁ、試験に向けて頑張ってるんじゃないなら…なんであんなに具合が悪そうなんだ?」
「病気…か?」
「スネイプに毒を盛られてるとかじゃないだろうな?」
残された3人は額を合わせ何やらヒソヒソと話していた。
「毒盛られているらしいですよ、私。」
小さく笑えば、スネイプにもそれが聞こえていたのだろう、スネイプは小さく鼻で笑い何も言わなかった。
「それを飲んで、目が覚めたら授業へ行け。」
いつものスネイプの事務所へ連れて行かれれば、スネイプはそうとだけ言いレンの前にゴブレットを置く。
レンが首を傾げるも何も言わないスネイプに、レンは渋々それを飲むとすぐに意識は違うところへと持って行かれたようにソファに身を埋めた。
レンが目を覚ました時は幾分か頭がスッキリし体も軽かった。
時間を見れば見事に占い学の授業をサボってしまい、次の授業からレンは参加した。
昼食時、ハリーは食事を抜き宿題をしていたのを見れば、大広間から軽く食べられる物を持ちハリーに渡し、一緒に自分の宿題も渡した。
参考にして、と。
ハーマイオニーは咎めるような視線をレンに送ったがレンは気にもしない。
まだ今年度が始まってから数日だと言うのにもかかわらず、マクゴナガルやプランク、シニストラは今日も宿題を出しレンは小さく息を吐く。
その上ハリーはアンジェリーナに責められ説教を受ける羽目にもなり「僕がクィディッチより、あのガマババァと同じ部屋で付き合わせていたとでも思うのか?」とアンジェリーナの後ろ姿に叫び、可哀想なほどだった。