アンブリッジの部屋は壁に猫の絵が沢山かけられているピンク一色の部屋だ。
そして机の上には先が異様に尖った羽ペンがあった。
「なんと書けば良いのでしょうか。」
「あら、聡い子ね。…そうね。嘘を吐き特別扱いを望んではいけない。…かしら。」
「私は嘘なんて言っていません。」
「いいからお書きなさい。」
ジョージは罰則なんて誰が受けるか。そう思っている様で椅子に座ったままレンの背を撫で続け書こうとはしなかった。
レンは言われるがまま、急いでその文字を羊皮紙に書き続けた。
カリカリと書く音と共に、右手の手の甲が細かく切りつけられている様に痛む。
だが痛みで眉は顰めても顔色1つ変えずに急いで文字を書き続ければ笑みを浮かべているアンブリッジもどこか驚いている様子だった。
「レン…マジで医務室に行かないと…真っ青だって。」
そう言うもアンブリッジはにっこりと笑い「貴方が終わるまで彼女も行けないのよ。」と言い張ると恨みの篭った目で睨むが、その顔から表情を消したのはアンブリッジの方だった。
レンが、とうとうその気持ち悪さに耐えきれず片手で口を押さえ咳き込み始めると、押さえた手から血がポタポタと垂れ始めたのだ。
「貴女本当に…?」
「だから言ったじゃないか!アンタはクレスメントってだけでレンを目の敵にしてるみたいだけど、俺達は嘘なんか吐いてない!レン、もう良いって!意地張ってないで行くぞ。」
それに返事をせずにレンは意地になり字を書き続ける手から、ジョージは羽ペンを奪うとレンを横抱きにして抱える。
「行っても構いませんね?アンブリッジ先生。」
それにアンブリッジは小さく頷き、私もついて行きましょうとまだ信じがたいという視線を向けジョージはそれが許せない様だった。
正規のルートをジョージは走り、レンを医務室へ連れて行けば、命に別状はない。という言葉にジョージはほっとした様だ。