朝食を終えた後、その日はダンブルドアが色々な人をレンに紹介しに連れてきた。
瞳はまだ光を宿していないので、魔力と名前でその人物を覚えていく。
「お初にお目にかかります。レン・クレスメントです。このようなお見苦しい姿で申し訳ありません。」
ダンブルドアが団員を紹介してくれた後、レンはそう自己紹介をした。
「本部が使えるようになるまで、暫し此処を本部に使わせて貰う事になったのじゃ。皆、レンは一人の団員として接するように頼みますぞ。」
ダンブルドアはレンの頭をポンッと撫でる様にすれば、皆から了解の声が上がる。
「此処の屋敷には、代々家主か当主の許可がないとは入れない結界が張られております。毎度毎度闇の中で待たされるのは不快でしょうから、此処が本部の間だけメンバーには自由に出入りできるように処置を施したいのですが…」
レンがそう言えば、ダンブルドアは「そうじゃったの」とその事実を忘れていたかの様に答える。
「では、1人ずつ前に出るのじゃ。初めは…そうじゃの、マンダンガス。」
そう呼ばれ、1人の男が、レンの座る椅子の前に歩み出てくる。
「杖腕を。」
そう言えば、彼は素直に杖腕をレンの前に出し、レンがその手を握れば、その体は落ち着きがない様に小刻みに動く。
別荘として利用されていた屋敷だろうとも、今だ嘗て外の人間を殆ど屋敷に招き入れた事のないクレスメント邸だ。きっと珍しく思っているのだろう。
そんな彼を物陰から警戒して見つめているギルの視線にレンは小さく笑ってしまった。
レンは彼の杖腕から、彼の魔力と自分の魔力と練り上げ、1つの水晶を作り上げる。
それを彼の手に収めれば、レンは手を放した。
「それは持ち主の元にある時のみ効果を発します。それを持っていれば、短期間ですが自由に出入り出来るでしょう。」
レンがそう説明すると、その儀式の様な作業を行うべく
キングズリー・シャックルボルト
ニンファドーラ・トンクス
と、1人ずつ順々にレンの前に出てくる。