そして同級生にクレスメントの血を受け継いだ純血のとても力の強い魔女がいたと話してくれていた。
もしかしてその人物が祖母なのではないだろうか…?
「どうした?」
自分の体を支えてくれていたジョージが、レンの耳元でそう尋ねればレンは小さく首を傾げる。
「何か考え込んでる様だったから。」
「あぁ…2年生の時、秘密の部屋でヴォルデモートの若き姿に出会った時の事を思い出していたの。」
そう言えばリーマスとシリウスなどその場にいた全員が此方に視線を向ける。
「彼はホグワーツに通っていた時の記憶で…なんて言ったら良いのかしら。兎に角クレスメントの事を少し話してくれたの。」
「なんと言っていたんだい?」
不思議そうに尋ねたのはリーマスだった。
「自分にとってクレスメントの力とかそういった物も含めて知るという事は容易い。同級生にも純血でとても力の強い魔女がいたって事と…自分の大切な人にクレスメントがいたって…」
「私が会った時のお前の祖母は、このお優しい母上と意気投合していた。そこから見ても純血主義者だったのかもしれないが…婚約をした時は闇の陣営に与していた事はなかったのは確かだ。」
シリウスにそう言ってもらえて、どこか安心した自分がいた。
亡くなった伯父の話では、母とレン以外は全員スリザリンの寮でそれを誇っていた様だったし、伯父は確か死喰い人だ。
だが、そうなると不思議なのはレンに対しての態度だ。昔は深くは考えなかったが、考えれば考えるほど不思議に思う。
伯父はルシウスとも仲が良い。
そうなればヴォルデモートの娘であるという秘密は伯父も知っていた可能性が極めて高い。
純血主義者で闇の魔法使いである人物が、我が君の娘を厳しく虐待するのだろうか…?
レン以外はまた掃除を再開していたので、レンはまた階段に座り考えてはいたが、いくら考えても答えは出なかった。