新聞の内容はこうだった。
魔法省、教育改革に乗り出す。
ドローレス・アンブリッジ、初代高等尋問官に任命。
パーシーやルシウスへのインタビューを交えた長々しい新聞は読むのも不快になる物だったが、要約すればアンブリッジ女史に同僚の教育者を査察する権利を持たせ、教師達が然るべき基準を満たしているかどうかを確認する。そんな権利という力をあのガマ女が手に入れたという事だ。
だがこの魔法省曰くの改革は、ウィゼンガモットの古参のグリゼルダ・マーチバンクスとチベリウス・オグデンの2名に辞任を決意させてしまった。
ホグワーツは学校であり、ファッジの出先機関ではない。ダンブルドアの信用を失墜させようとする一連の汚らわしい手口の一つ。と意見したのだという。
この人が無実の罪でアズカバン送りにされない事をレンは強く願った。
「これで、なんであのアンブリッジなんかが来たのか判ったわ。ファッジが『教育令』を出して、あの人を学校に押し付けたのよ!そして今度はアンブリッジに他の先生を監視する権限を与えたんだわ!信じられない!こんなこと許せない!」
「全くだ!」
ハリーもハーマイオニーも怒りを露わにしていた。
「現状一番危ないのはトレローニー先生ね。下手をすればホグワーツから追い出されるかもしれない。ハグリッドが帰ってきたら帰る場所がないってドラコが言っていたのもこういう意味だったのね」
レンは深く溜息をついた。
だがロンはニンマリと笑っている。
ハリーとハーマイオニーは同時にロンを睨み不快そうに「なに?」と言うとロンは嬉しそうにニマニマとしたまま口を開く。
「あぁ、マクゴナガルが査察されるのが待ち遠しいよ。アンブリッジの奴、痛い目に合うぞ。」
ハーマイオニーは立ち上がりレンの手を取ると「早く行かなきゃ。ビンズ先生のクラスを査察する様なら遅刻するのはまずいわ」そう言い教室へと急いだが、魔法史の査察には来なかった。