2時限目は2時限続きの魔法薬で、スネイプは月長石のレポートを返した。
レンのレポートには大きく『O』と書かれていた。
意味が判らず小さく首を傾げるも、スネイプの説明に耳を傾ける。
「諸君のレポートがOWLであればどの様な点をもらうかに基づいて採点してある。試験の結果がどうなるか、これで諸君も現実的に判るはずだ。全般的に今回のレポートの水準は惨憺たるものだ。これがOWLであれば大多数が落第だろう。今週の宿題である『毒液の各種解毒剤』については、何倍もの努力を期待する。さもなくば『D』を取る様な劣等生には罰則を科さねばなるまい。」
「へぇ、Dなんか取った奴がいるのか?」
スネイプの言葉に聞こえよがしの囁き声でドラコが言った。
レンはそれを無視しつつ、今日の授業である強化薬の調合法を確認しそれをいつもの様に羊皮紙に書き調合に臨んだ。
ハリーも今週はスネイプに消されてはたまるものかとやる気になっている様子で真剣な様子にレンは表情を和らげる。
授業の終了が間近になるとレンの鍋の色は澄んだ綺麗なトルコ石色になり、レンは小さく息を吐く。
こんな綺麗な色をしていても、きっと味は魂が抜けそうなんだろうな…なんて去年度の末に飲んだ薬を思い出せばクスクスと笑いながら、提出するフラスコをスネイプの机に置けば、スネイプは眉を顰めた。
「いや、綺麗な色でも不味いんだろうな、と思いまして。」
とレンが言えば、スネイプは鼻で小さく笑った。
授業終了後4人は…というよりもハーマイオニーに連れて行かれる様にレンも連行されているのだが、大広間のグリフィンドールのテーブルに着くと、レポート内容の採点についてハーマイオニーは話を続けていた。
今の時点での基準点だから良くも悪くもしていける。そういう考えだそうだ。
「そりゃもし『O』なんてとってたら、私ゾクゾクしたけど。」
「あーゼロじゃなくてオーだったのね。」
「貴女もしかして…!」
ハーマイオニーはレンの鞄からレポートを取り出せば大きく『O』と書かれたレポートを見て固まり、借りてもいい?参考にしたいの。とレンにボソボソと言い、レンは小さく頷いた。
それを鞄にしまうとハーマイオニーはちらりとロンを見たのでロンは声を尖らせる。