「キミ達はもう査察は受けたか?」
飲み物を飲みながらレンは首を横に振り、ハーマイオニーは「まだよ。…受けたの?」と返答をしている。
「たった今、昼食の前に。呪文学さ。」
どうだった?とハリーとハーマイオニーが同時に聞くと、フレッドが肩を竦めた。
「大したことはなかった。アンブリッジが隅の方でこそこそ、クリップボードにメモをとってたな。フリットウィックのことだから、あいつを客扱いして全然気にしてなかった。アンブリッジもあまり何も言わなかったな。アリシアに2、3質問して、授業はいつもどんな風かと聞いた。アリシアはとってもいいと答えた。それだけだ」
「アンブリッジが難癖つけられるところって言ったら、譲りに譲ってフリットウィック先生の身長くらいしかないわ」
レンのその言葉にジョージは頷く。
「あぁ、悪い点をもらうなんて考えられない。生徒全員が試験にパスする様にしてくれる先生だからな。」
フレッドは次の授業を聞くとトレローニーそれこそが『T』をもらうと言い放ち、ジョージはハリーに良い子にしてアンブリッジに腹を立てて罰則を食らうんじゃないぞ。と釘をさした。
「それじゃ私行くわね」
レンがそう言い立ち上がると、ジョージはレンの頭をポンポンと撫でる。
レンは不思議そうにすれば「レンも良い子にしてるんだぞ?」とニヤリと笑い、レンは僅かに唇を尖らせる。
「今度乱入するときは堂々と入ってやるわ。アンブリッジの授業よりスネイプの授業の方がいいもの」
レンがそう言うとジョージは可笑しそうに笑う。
「頑張ってこいよ。」
「貴方もね」
そう言いスタスタと歩いて行くレンに「待って」とハリーが追いかけ、ロンも「僕も行く」と慌てて追いかけていった。
「ねぇ、フレッド、ジョージ、リー。」
ハーマイオニーは声を落として3人を呼ぶと3人は不思議そうにハーマイオニーを見つめる。
「あの子の事、少し気にかけてあげてくれる?貴方達に懐いているみたいだし…。」
「何かあったのか?」
「もしかしたらあの子こっそりと家に帰ったりしちゃうかもしれない。色々あってあの子余裕がないの。自分で気付いているかわからないけれど、朝苦手な子が早起きしてるし、夜遅くまで呪文の勉強をしてる。私が一時過ぎまで編み物をしててもあの子はまだおきてたわ…それが毎日よ…?」
「あんな事があったんだ…寝るのが怖いってーのも仕方ないんじゃないか?あの傷じゃトラウマもんだろ」
リーは苦笑して見せれば小さく頷くハーマイオニー。
「それ以外にも色々あるのよ。見かけた時に1人だったら1人にさせない程度でもいいの。私も気をつけるから…」
「それで朝から手をつないで連れ回してたって訳か」
ジョージがニヤリと笑って言えばハーマイオニーは驚いた表情を見せる。
「あまり過剰反応すると、レンがストライキ起こすぜ?」
「まぁ言われなくても気に掛けてる奴がいるから大丈夫さ。なージョージ」
「さ、そろそろ行かないと授業に遅れちまう」
ジョージの一言に皆が慌てて立ち上がり、教室へと急いでいった。