「それでは第三章を読みなさい」
「そこも読みました。この本は全部読んでしまいました。」
アンブリッジは目をパチクリさせたが、忽ち平静を取り戻した。
「それでは、スリンクハードが第十五章で逆呪いについてなんと書いているか言えるでしょうね?」
「著者は、逆呪いという名前は正確ではないと述べています。逆呪いというのは、自分自身がかけた呪いを受け入れ易くする為にそう呼んでいるだけだと書いています。」
ハーマイオニーは即座に言うとアンブリッジの眉が上がった。
意に反して感心してしまったのだろう。
「でも、私はそう思いません。」
「そう思わないの?」
アンブリッジの眉が更に少し釣り上がり、目つきがはっきりと冷たくなった。
「思いません。」
ハーマイオニーのはっきりと通る声は、いまやクラス中の注目を集めていた。
「スリンクハード先生は呪いその物が嫌いなのではありませんか?でも私は、防衛の為に使えば、呪いはとても役に立つ可能性があると思います。」
「おーや、貴女はそう思う訳?さて、残念ながらこの授業で大切なのは、ミス・グレンジャー、貴女の意見ではなく、スリンクハード先生のご意見です。」
アンブリッジはひそひそ声をやめてはっきりとそう言うと「でも」と抵抗したハーマイオニーにアンブリッジは5点減点した。