「ミスター・フィネガン。こちらに来て宿題を皆に返してください。ミス・ブラウン、ネズミの箱を取りにきてください。…馬鹿な真似はおよしなさい。噛み付いたりはしません。…1人に1匹ずつ配って…」
「ェヘン、ェヘン」
アンブリッジは今学期最初の夜にダンブルドアの話を中断した時と同じ咳払いという手段を使ったが、マクゴナガルはそれを無視した。
「有難う、シェーマス」
レンはそう言い宿題を受け取るとそこには『O』と書かれていた。メモ書きの様にこれからも精進に励みなさい。そう一言書いてある。
レンはそれが嬉しくなり抱き締めれば、すぐさま鞄の中にしまい、受け取ったネズミを眺めた。
ネズミにいい思い出はない。
この子の指はちゃんと揃っているだろうか…そんな確認をしていればハリーに気付かれ笑われてしまった。
「キミの所為で笑われてしまったわ。」
つんとネズミを突けば、今度はロンがニヤリと笑う。
「さて、それではよく聞いてください。…ディーン・トーマス、ネズミに二度とそんなことをしたら罰則ですよ。…カタツムリを消失させるのは殆どの皆さんが出来る様になりましたし、また殼の一部が残ったままの生徒も、呪文の要領は飲み込めたようです。今日の授業では「ェヘン、ェヘン」」
またアンブリッジの声が聞こえると、マクゴナガルは「何か?」と眉間に眉と眉がつながってしまうのではないかという程の深い皺を作りアンブリッジに反応する。