罰則が終わったのは真夜中だった。
「ハリー。手を貸してくれる?」
レンがそう言うと、ハリーは有難うと小さく答え、そこを止血と軽く痛み止め程度に魔法をかけてハンカチを撒いてやる。
「レンはなんでアンブリッジにあんな態度なの?」
「ダンブルドアは、私が…というよりクレスメントが魔法省に敵対している、と今のファッジに思わせるのは良くないって考えているの。私もそう思う。彼も言っていたでしょう?ダンブルドアが無実の罪でアズカバン行きにされる日も遠くないって。…その時クレスメントの家柄は大いに役に立つ。私が表立って牙を剥く時はきっとその時でしょうね。でもお腹の中はぐっつぐつと沸たぐっているわ。我慢してるだけ。…我慢しきれずに呪ったら笑ってあげてね?」
レンがそう言うとハリーはニヤリと笑った。
「談話室に戻ったら勉強しなきゃ…時間あるかしら…。」
レンはブツブツと言いながら懐中時計を見ようとすると、ハリーが腕時計を出してくれる。
「んー。寝る時間が1、2時間になっちゃうかも」
「そうよね…本当、時間の無駄だわ、あのガマ女。」
「そうやってプリプリ怒るところはお母さんに似てるって僕聞いたよ。」
不意に言われた言葉にレンはきょとんとするとハリーは可笑しそうに笑う。
「でもレンはやりすぎだよ。僕が声をあげない様に魔法をかけるなんて。」
「それ以上罰則が増えたらハリーが授業中に寝ても誤魔化せる魔法を考えなきゃいけなくなるでしょう?」
「睡眠学習出来る様にしてくれる?」
笑いながら談話室へと入ると、同情的な視線を向け待っていたハーマイオニーとロンがいた。