「ほら。」
黄色い液体の入ったボウルをハリーに先に差し出すハーマイオニー。
「これ、何?」
「レンがハリーに作ってくれてたんですって。私達が怒って口を利かなかったからロンに渡しておいてくれたみたい。」
「たしか、マートラップの触手を裏ごしして酢につけた…んだったよな。」
「そうね。」
レンは自分の手の傷を力を使って癒し「有難う」とお礼を言いながら手を浸しているハリーを見ながらハーマイオニーはレンに非難の目を向ける。
「貴女は、あまり力を使ってはダメ。四六時中使いっぱなしなのでしょう?それ以上使ったら体が壊れちゃうわ。」
「これくらい大丈夫よ。」
「それにしても僕、この事で苦情を言うべきだと思うな。」
ロンが低い声で言った。
「嫌だ。」
「これを知ったらマクゴナガルは怒り狂うぜ。」
「多分ね。」
「だけど、アンブリッジが高等尋問官に申し立てをする教員はクビ。なんて事言い出しかねないものね。ハリーはそうなる事も嫌なんだと思うわ。考えても見なさいよ、マクゴナガルがクビになって、私達を監視しようと寮監がアンブリッジになったりしたら…こうして此処で話する事も出来ないわ。」
レンはハリーの隣に座りながらいつもの本を開き読みながら言うと、ロンはそれを想像したのだろう、「うげぇ」と嫌そうな声が漏れる。