「あの人は酷い女よ。どんでもなく酷い人だわ。さっき話していたのだけれど、私達あの女に対して何かしなきゃいけないわ。」
「僕は毒を盛れって言ったんだ。」
「そうじゃなくて…つまりはアンブリッジが教師として最低だって事。あの先生からは私達防衛なんててなにも学べやしないって事なの。」
「手遅れだろ?彼奴は先生になったんだし居座るんだ。ファッジがそうさせるに決まってる。」
「あのね…ねぇ、私今日考えていたんだけれど…」
ハーマイオニーは躊躇いがちにレンやハリーを見つめ、意を決した様に言葉を続けた。
「そろそろ潮時じゃないかしらって…寧ろ自分達でやるのよ。」
「自分達で何をするんだい?」
手をマートラップの触手液につけ泳がせながら、ハリーは怪訝そうに聞いた。
「あのね、闇の魔術に対する防衛術を自習するの。私今ならあの時レンが叱ってくれた言葉が判るわ。」
「いい加減にしろよ。この上まだ勉強させるのか?ハリーも僕もまだ宿題が溜まってるって事を知らないのかい?しかもまだ二週目だぜ」
「でも宿題よりずっと大切よ!」
「ハーマイオニーからそんな言葉が出るとは思わなかったわ。」
瞳を丸くするロンとハリーをちらりと見てから本から視線を上げずにレンが言えば、ハーマイオニーは僅かに頬を赤らめた。