「私、毎晩毎晩遅くまでレンが魔法の勉強をなんでしてるか判ったわ。自分を鍛えなきゃいけないの。ハリーが最初の授業で言った様に、外の世界で待ち受けているものに対して準備をするのよ。それは、私達が確実に自己防衛できる様にするという事なの。」
それに対してロンは諦めきった様に、自分達で出来る事なんて限られてる。と言えば、ハーマイオニーも本からだけで学ぶと言う段階は通り越したと思うと同意する。
そう、自分達に必要なのは先生だとハーマイオニーははっきりと言った。
「キミがルーピンの事を言ってるなら…」
「ううん、ルーピンは騎士団の事で忙しすぎるわ。」
「シリウスは?休みの間、教えてもらっていたけど良い先生だったわ。意地悪だけど。」
そう言うとハリーはニヤリと笑った。
「それにしても来られるのはホグズミードに行く週末しかない。十分な回数とも言えないしシリウスが来るのは危険すぎるわ」
そう言われてレンは本に視線を戻し、杖をくるくると指の間で回している。
「もう!ちゃんと話しを聞きなさい!」
レンはハーマイオニーの発言に、きょとんと瞳を丸くすれば本と杖を取り上げられてしまう。
「ハーマイオニーがモリーおば様に見えたシリウスの気持ちが判ったわ。」
レンがそう言うとロンは声を出して笑う。
「つまり!私は貴方に言っているの!」
「僕のなんの事を?」
「貴方が闇の魔術に対する防衛術を教えるって言ってるの。」
ハリーはハーマイオニーをじっと見つめそのあとロンを見つめる。
ロンの目は輝いていてハリーは驚いている様子だった。