第41話
次の日、ハーマイオニーは、オシャレにと短くなった彼女の髪を軽く編み、ピンで留める。
それに自分の持っていた帽子をかぶせれば、可愛い。とにっこり微笑み、レンはどこか擽ったかった。
「それじゃ、また後でね。」
とハーマイオニーと別れ、待ち合わせ場所へ向かえば其処には既にジョージの姿があった。
「へぇ、俺の為に頑張った?」
ジョージはレンを見てニヤリと揶揄う様に言えばレンはい嫌でも顔が熱くなるのを感じる。
「…ハーマイオニーがお洒落しなさいって。」
ごにょごにょと口籠るレンにジョージは「可愛い」とレンを撫で手を繋いで歩き始めた。
何度か歩き慣れた道なのに、心臓がこうも煩いのはどうしてなのだろうか…。
ちらりとジョージの方を見やればジョージは頬を僅かに赤らめながらも楽しそうに口元が緩んでいる。
「そういえば…2人でこうしてお出かけするのは初めて…よね?」
「そうだなー。緊張してる?」
「少し。…悪戯してジョージじゃなくてフレッドが待っていたら帰るところだったわ。」
「見分けられるレンにそんな事しても無駄だろ。」
ジョージは楽しそうに笑い、レンも小さく笑ってしまう。
「それにしてもどうして間違えないんだ?」
「間違えて欲しいの?」
「そういう訳じゃないけどさ。珍しいじゃないか。」
「よく見てれば違うわよ。似ているけれど違う。」
「瞬間的にでも見分けられる人の理由にはならないね。」
そう言うジョージにレンはくすりと笑う。
「香りがするの。香水とかそういうのじゃなくて…その人独特のもの?フレッドは元気で悪戯っぽい香り、ジョージは悪戯っぽいけど優しい香りがするの。全員が香る訳じゃないし、特別に力を使おうとしている訳じゃ無いから何でかは判らないんだけれど。」
そう言うレンに空いている手を自分の鼻へ持ってきてはクンクンとし始めるジョージ。