「自分じゃ判らないな。」
「そうでしょ。私も自分がどんな香りがするか判らないもの。」
嗅いでやろうか?と悪戯っぽく言うジョージに、レンは彼の頬を軽く摘み頬を赤らめた。
それすら楽しそうに笑うジョージに自然と笑顔にさせられる自分の姿があった。
「あとはジョージの方がほんの僅かにタレ目ね。」
「は?初めて言われたぜ?」
「そう?」
「瓜二つだと思うけどなぁ…寝る前にでも検証してみるよ。」
人混みの苦手なレンの為だろう、あまり人の居ない道を選びながら歩き、道中マダム・パディフットの喫茶店の側を通ったが「入る?」と声をかけたジョージに、レンは店の雰囲気を見ては「落ちつかなそうで嫌。」と一言言えば、俺も。とジョージは思わず声を上げて笑う。
「そういうの、冷やかしって言うんじゃないかしら?」
「まだ入ってないからセーフだ。」
2人で笑いながら進んでいけば定番のゾンコの店とハニー・デュークス行こうという事になり、ハイストリート通りに出ては買い物をする。
「よし、まだ時間はあるし、少し見てまわろうぜ。」
そう言うジョージに、普段は通らない場所を通って探検してみましょう?なんてレンが言い出した所為で2人は裏路地に入っていく。
あまり人が入ってこないのか生徒の姿も見かけない。
「みて、綺麗」
そんな所にあった一軒のショップ。
色々なものを置いてある雑貨屋みたいな所でレンの目が輝けば、ジョージはそこに入る事にした。
「いらっしゃい」
そう声をかけてきたのは老婆だった。
「少しお邪魔します」
レンはぺこりと頭を下げて、店内を見ている。