そう、レンは「今日の夕食はなにかしら」と祈ったのだ。
我ながら色気も何もないと思ったが、これならもし知られても笑ってくれるかなと、思ったのだ。
「繋がっているの?」
「あぁ。そういうもんみたいだな。今年で俺卒業だろ?…もし、誰にも話せない事で悩んでたりしたら、そいつに祈ってくれよ。」
「それなら、もっと違うの祈れば良かったわ。悪戯されるのかと思って…変なこと考えちゃったの。」
そう恥ずかしそうにするレンが可愛いとジョージは彼女を抱きしめた。
「ジョージ…有難う。…なんだかとても心強いわ。」
「ん。喜んでもらえて良かった。」
そう言い、無言でそのまま暫く抱きしめあっていれば、レンは自分の心臓がうるさくなり始め、ジョージの胸に顔を埋め抱きしめる腕に力を込めた。
「デートってさ、恋人同士がこうして出かける事、そういう言葉にも使われてるんだ。親しい男女、だろ?」
その言葉にレンはかぁぁっと耳まで一気に紅くなり、ジョージは揶揄う様にその耳に口付ければ、レンは擽ぐったそうに小さく震えた。
「だ、だから…シリウスは私にはまだ早いって子供扱いしたのね…」
「だろうな。」
「言われたの…教えてやるって言われて、ほいほいと男について行くなよって。」
それにジョージはケラケラと楽しそうに笑い、ついて来ちまったな?と悪戯っぽく言い「ばかっ」と照れ臭そうに漏らすレン。
「確かに恋とか愛とかまだ良く判らない私には早い事だったけれど…今日はとても楽しかった。ジョージだからかも知れないけれど…。」
「惚れ直してくれた?」
「ばか!」
「照れない照れない。」
「恋人同士って…よくわからないけど、今日はなんか特別な日になったわ。私にはとっても贅沢な1日。」