第44話
家にいる時みたいに窓辺で授業を受けよう…そう思い窓辺の席に座り、外の景色を眺める。
授業開始後もこの椅子がお気に入りのあの揺り椅子だったら良かったのに、そう思いながら抗議を受けていれば、其処に見知った梟を見かけ、レンはピンズ先生がこっちを向いていない事を確認すると窓を少し開け、その梟を招き入れた。
「ヘドウィグ、どうしたの?」
レンはヘドウィグを膝の上に乗せ囁くように言えば、ヘドウィグは悲しそうな瞳をし弱々しく鳴く。
それにレンは顔色を変え、机に突っ伏し、涙を堪えるので必死だった。
「痛かったわね…頑張ったわね…ごめんね、すぐ治してあげられないの…。」
レンは小さく囁きその嘴を優しく撫で、癒そうにも授業中、手を光らせたらバレてしまう…どうしよう、どうしたら早くこの子を癒せるのだろう…そればかり考えていた。
身を丸めて机に突っ伏し身を震わせるレンに気付いたハリーは、屈みこんで近付いて来ては「どうしたの?」と囁く。
「ヘドウィグが…怪我をしているの…羽を触らないであげて。」
レンはそう囁き、ハリーがお礼を言い連れて行っても机から顔を上げる事が出来なかった。
ヘドウィグから嫌な魔法の香りがした…あのガマ女の匂いがした…。
なんの罪もない動物を襲い、あんな悲しそうな目をさせるなんて…。
ハリーは突然大声を出し、気分が悪いから医務室へ行きたい。そう言い許可を得ればそのまま教室を出て行ってしまう。
魔法史の授業終了後、ハーマイオニーとロンが心配そうにレンの側に近寄る。
「…貴女、泣いてるの?どうしたの?」
「あんな…罪もない動物を襲うなんて…許せない!バレないとでも思ったの!?」
レンが憎しみのこもった声を出し、ハーマイオニーは驚きレンの顔をその胸に埋め、落ち着いて…と頭を撫でてくれる。
きっと印の影響だと思ったのかもしれない。