第45話
レンは夕食が終わると、図書室に行ってくる。と、ハーマイオニーに一言いい、レンはあの場所へ向かった。
毎月満月が近くなるとスネイプの所で調合させてもらっていたのだが、レンは今度からここで調合しよう。と、隅から発見した簡易的な調合セットを発見してから思い、レンはそこで脱狼薬の調合をし始めた。
この空間で行う事がどんな事であっても心地良い…。
「ねぇ、リーマス、本当あのガマ女酷いんだから。」
出来上がった薬を瓶に詰め、写真の中のリーマスにそう声をかける。
『リーマスへ お元気ですか?私は元気です。今月のお薬です。話したい事は山ほどあるのだけれど、逢って話をしたいから、帰るまで写真相手にたくさん予行練習をして我慢しておくので楽しみにしててください。お身体に気を付けて。 レン』
と短く手紙を書きそれを持って梟小屋へ行こうとして足が止まってしまう。
そういえば、アンブリッジは手紙を検査している様な疑いがあった。
半獣と嫌っているあの人が、薬に何か魔法をかけたら…。レンはそう思うと気が気ではなく、そう言えば…と、慌てて厨房へ向かいその中へ入る。
「お嬢様!何かご用でございますか?」
キーキーと泣きながら寄ってくる屋敷しもべ達の中からドビーを発見すると、ドビーは嬉しそうに駆け寄ってくれる。
ちぐはぐな可愛らしい靴下を自慢げに履いていて微笑ましい姿だった。
「ドビー達はホグワーツで姿現しが出来るのよね?」
「そうでございます!」
「それじゃ、ドビー。毎月お使いをお願いしたいんだけど…頼める?私とドビーだけの内緒でお願いしたいの。」
「勿論でございます!」
「このお薬と手紙を、私の屋敷にいるギルに渡して欲しいの。会えれば直接、会えなかったらリーマスにフクロウを飛ばしてって、伝えてくれる?」
「このドビーめ、命に代えてもお伝えするでございます!」
キリッとしてみせるドビーにレンはくすりと笑ってしまう。