「彼処はフレッドとジョージが陥没したって言ってたよ。」
「そうか…それじゃ…」と言いかければレンは慌ててシリウスの言葉を「シリウス、今すぐ逃げて!」と遮ると、シリウスはその言葉に目付きを変え、緊張を走らせ横を向き暖炉の硬いレンガの壁の向こうを見れば、直ぐにその場から姿を消した。
「シリウスおじさん?」
ハリーが心配そうに聞き、レンは追い払い呪文で3人を暖炉の側から追い払い、レンも其処から退いた。
それに非難の声を上げようとする3人にレンは口の前で人差し指を出し、黙っててと指示すれば、危機一髪だった。
シリウスの顔があった其処にずんぐりむっくりとし醜悪な流行遅れの指輪をつけた手が伸び、炎の中で何かを掴む動きをしている。
シリウスを捕まえようとしているのか、話ししていた者を捕まえようとしてるのかは判らないが、その動きは絶対に捕まえて見せるというような動きだった。
レンは口に当てていた指を寮へさせば3人は大きく頷いて出来るだけ音を立てずに寝室へと戻って行った。
次の日、呪文学の授業でレン以外の3人は昨晩のシリウスの事を話していた。
「アンブリッジは貴方の手紙を読んでた事に間違いないわね。」
「アンブリッジがヘドウィグを襲ったと思うんだね?」
ハリーの言葉に2人は返答に困った様子を見せ、レンは小さく口を開く。
「その日にアンブリッジの授業があるから、ハリーには黙っていたのだけれど、ヘドウィグの傷口から魔法の香りがしたの。…あのガマ女の香りだったわ。だから話をしてる時、気を付けてたの、魔力の動き。アンブリッジの魔力に乱れを感じたから…まさかって思ってシリウスに逃げてって言ったら…案の定だったわ。」
ハリーは怒りが突き上げてきている様だった。