「どっちにしてももう暫くすればクリスマス休暇よ。その時まで祈るしかないわ。」
レンが溜息交じりに言い、ロンは目の前のカラスに「シレンシオ!」と唱えるも、ワタリガラスは「カー」と嘲るように笑った。
「黙れ!シレンシオ!」
カラスはますます喧しく鳴いた。
「貴方の杖の動かし方が問題よ。そんな風に振るんじゃなくて鋭く突くって感じ」
ハーマイオニーがロンを観察しながら言えば、ロンは癇に障った様に「ワタリガラスはカエルより難しいんだ」と言った。
「いいわ、とりかえましょう?」
ハーマイオニーはロンのカラスを捕まえて、自分の太ったウシガエルと交換しながら言った。
「シレンシオ!」
ワタリガラスは相変わらず鋭い嘴を開けたり閉じたりしていたが、もう音は出てこなかった。
「ミス・グレンジャー、大変よろしい!さぁ、ミスター・ウィーズリー、やってごらん」
フリットウィック先生がキーキー声で言えば3人は飛び上がる。
なんだ気付いてなかったのかと、レンは小さく笑った。
「あー…はい。えー…シレンシオ!」
ロンの突きが強すぎて、ウシガエルの片目を突いてしまい、カエルは耳をつんざく声でグワッグワッと鳴きながらテーブルから降りた。