「うん、良いと思うわ!レンは変幻自在術使える?」
「えぇ。」
「それじゃ教えてもらっても良い?一緒に作ってくれる?」
「勿論よ。」
そう笑うとハーマイオニーは嬉しそうに頬を緩ませた。
次の日、眼が覚め外を見れば昨日よりも天気が悪く、強風が吹き荒れていた。
この中で練習となったら…体壊さないと良いんだけれど…と、心配しながらも、昨晩に取り敢えずとレンが取り出した金貨に実験をして作った29枚の金貨を袋に詰め鞄の中に入れれば、ハーマイオニーの枕元に『取り敢えず持っておく』とメモ書きを置いてレンは寝室から出た。
授業の前にいつもの如く暖炉の前で軽く魔法の練習をし、朝食に向かい、そして授業…。
マグルの学校にいる時の様な感覚がするが、気分的にはどの時とは違う。
仲間がいるという感覚が一番大きいだろう。
だが悪い意味でも気分的に違う。
あの時はこんな風に苛々したり、不安な感情に襲われる事も無かった。
ハリーがピンチの時にちょっとだけ手を差し伸べる。
それ以外はいつも笑顔の仮面をつけて周りに常に無関心だった。
それが寂しく思う時が無かったと言えば嘘になるが、気楽なものだった。
実際、ハリーとダドリー以外の生徒や先生達を覚えていない。
我ながら…と苦笑すれば、近くの生徒に不思議そうな表情をされてレンは恥ずかしそうに咳払いをひとつした。