「もちろん知ってるとも。ダンブルドアを知らん者がおるかい?」
「おば様…私もご一緒に送り届けた方が良いかしら?」
「いんや、お前さんはダンブルドアに知らせとくれ。あたしゃ知らせる術を殆どもっていないんでね。」
「判りました。マンダンガスが戻ってきたら、必ず彼自身にダンブルドアに知らせに行く様にして頂戴。」
レンがそう言えば、フィッグおばさんは大きく頷いてくれる。
「そういう訳だから、ハリー…私は今起こった事を知らせに行ってくるわ。」
「レン…またすぐに逢える?」
ハリーは少し不安そうにそう小さく尋ねる。
「えぇ、きっと直ぐに。」
レンは笑顔でそういうと、ハリーが小さく微笑み「気をつけて帰るのよ」と一言だけ残し、レンは姿くらましをした。

次に姿を現したのは自分の家だ。
靴から血液が滲み出て床を汚して歩くがそんな事を気にしてはいられない。
「シリウス…!」
玄関からそう名を呼びリビングの方へと急ぎ足で歩いて行けば、其処にはモリーやウィーズリーの一家と、リーマス、シリウスの姿そして有難い事に、ダンブルドアも其処に来ていてくれた。
「皆揃っていたのね。良かったわ。」
揃っている皆の姿をみて、レンは少しだけ安堵すれば、シリウスは慌てて立ち上がり、レンを支える。
「どうだった?ハリーの様子は…?」
「レン、血が…」
「手当てをしなければいけませんよ。」
レンを心配するモリーとハーマイオニーの声にレンは片手を上げそれを制し、それどころではないと一言言えば、言葉を続ける。
「どうだったのじゃ?何が起こったか話してくれるかの?」
ダンブルドアのその表情はとても真剣で、いつもの優しいお爺ちゃんではなく凄腕の闇払いが目の前に居る…そんな感じがした。