布団の中で、心が擽ったい気持ちが消えずレンは密かに続きを祈った。
『でも…ちょっと嬉しかったから、明日はいつも以上に応援するわね。』
そのまま瞳を閉じ、目を覚ました時はハーマイオニーがレンを揺さぶり起こしていた。
いつの間にかにぐっすりと眠ってしまっていたようだ。
「さ、早く着替えて。それでこれをつけるの。」
寒くて嫌だと寝ぼけながら布団から出るのを拒むレンの布団を剥ぐ起こし方に「なんか今懐かしかった」とレンは思わず言えばハーマイオニーは笑ってしまっている。
仕方なく着替えれば、ハーマイオニーはレンの胸にバラの花飾りをつけ、赤と金色のスカーフと手袋を身につけさせた。
レン達は大広間へと降りていく途中ドラコに会いハーマイオニーは側を離れず顔を顰めた。
「おはよう、レン。相変わらず朝は苦手みたいだな。」
「ドラコ、おはよう。…んー。寒いとベッドから出たくなくなってしまうわ」
「その気持ちも判らなくもない。けど、今日は面白くなるぞ。ちゃんと応援しててくれ。」
「ん?」
レンは不思議そうに首を傾げるも、ドラコは「うん」と聞き間違えた様でそのままグラウンドの方へと歩いて行ってしまった。
「完全に私の存在を無視していたわよね、彼奴」
追いかけてついていくスリザリン生の胸元には『ウィーズリーこそ我が王者』と書かれた王冠のバッジを付けていた。
それに回らぬ頭で、不思議そうにしているもハーマイオニーに引っ張られるまま連れて行かれ選手に挨拶を交わしながら席に着いた。
レンが見た時、ロンはお皿に残った少しの牛乳で溺死出来ないかと考えている様にも見えた。
「ちょっと神経質になってるだけさ。」
ハリーのその言葉にその方がいい結果が出るとハーマイオニーは言い、レンは食事をし始めた。
寝惚け眼で食べていれば、突然大きな獣の吼える声が聞こえレンは飛び上がった。
よく見るとルーナが獅子のお面を吠えさせた様だ。