第49話
食事を終えグランドに行くとそこは興奮が渦巻く場だった。
それも選手がグランドに出てくると、大きな大歓声が一斉に湧き上がり選手を迎える。
ハーマイオニーも黄色い声援を送り、レンも「頑張ってー!」と選手達に声を掛けた。
マダム・フーチ先生の合図でスリザリンとグリフィンドールチームのキャプテンが握手を交わし、箒に跨るとホイッスルが鳴る。
ボールが放たれ試合開始だ。
「さぁジョンソン選手…ジョンソンがクアッフルを手にしています。なんという良い選手でしょう。僕はもう何年もそう言い続けているのに…あの女性はまだ僕とデートをしてくれなくて…「ジョーダン!」」
マクゴナガルの叱りつける声とリーの解説にレンは思わず笑ってしまう。
ジョージがデートとは恋人同士がする場合が多いと教えてくれた。リーはアンジェリーナが好きなんだ。レンはそう思うとどこか微笑ましく思えた。
「ほんのご愛嬌ですよ、先生。盛り上がりますから…そして、アンジェリーナ選手、ワリントンを交わしました。モンタギューを抜いた。そして…アイタッ!クラップの打ったブラッジャーに後ろからやられました…モンタギューがクアッフルをキャッチ。ビッチをバックします。…そしてージョージ・ウィーズリーいいブラッジャーが来た!ブラッジャーが、それっ、モンタギューの頭にあたりました!」
リーの解説が競技に鳴り響き、レンはジョージの活躍に思わず拍手し喜べば、一瞬ジョージと目が合ったように思え、顔が熱くなるのが判る。
こんな大歓声の中、自分の声が届く訳がないだろう…自意識過剰だ。見たとしても隣のジニーの事だ。
レンはそう思うと耳まで紅くなり、ハーマイオニーの肩に寄りかかるように顔を埋めハーマイオニーは不思議そうにする。
「ウィーズリーは守れない〜だから歌うぞスリザリン〜ウィーズリーこそ我が王者♪」
とスリザリン陣営から歌が聞こえ、顔に集まった熱が一気に引くのが判る。
「あの人達…どこまで卑怯なの…!」
ハーマイオニーはロンを心配し其方を見つめながら手をぎゅっと握りしめている。
だが、この歌はロンの調子をいつも以上に奪うのには効果覿面だった。
ハリーすらその動きを止め、ロンは思うように動けずにどんどんとシュートを決められてしまう。
「ウィーズリーの生まれは豚小屋だ〜♪」
歌はそこまでウィーズリー一家を貶すものになっていた。
レンはいても立ってもいられず立ち上がるが、ハーマイオニーはレンの服を掴んでそれを制した。