「だめ、挑発に乗ったらダメなの」
「でも、これは酷すぎるわ!全員から声を奪ってやる。」
「駄目!貴女罰則を受けたいの?」
「私が受けるくらい、この歌を聴き続けるよりも、聞かせ続けるより何倍も良いわ…!」
「レン、大丈夫。私あんな歌気にしてないもん。きっとフレッドもジョージも同じよ。」
ジニーはレンを元気づける様にそう言えばレンは椅子に座り直し、ジニーは「ありがと」と怒ったレンを嬉しそうに笑んでくれた。
レンは試合を見ると既にスリザリンリードで40対10になってしまっている。
「あ、そうだわ…!」
レンは思い出したかの様に、ルーナの帽子に向かって魔法をかける。
するとあの大広間で起こった時の様に競技場を獅子の大きな吼える声を響かせた。
スリザリン生が歌う度にそれをかき消す様に獅子が吼えてくれる。
「これくらいなら許してくれる?」
それにハーマイオニーは大きく頷き応援を送る。
するとハリーは元気付けられた様に動き始め、スリザリン側のピッチの端に向かって急降下しめた。
試合が終わるのはそれから一瞬の事だった。
ハリーの動きに気付いたドラコもスニッチを追いかけ、ハリーと一緒に手を伸ばす。
レンは、お願い!と強く祈った直後、グリフィンドール側から大歓声が上がった。
そう、ハリーがスニッチをキャッチし箒の柄を上にあげた。
だが、その直後だった。
クラッブがブラッジャーを打ち、ハリーの腰を強打する。
そしてハリーはそのまま箒から2メートル程下の地面に落とされ、レンは思わず悲鳴をあげ、ハーマイオニーも口を両手で押さえている。
マダム・フーチがホイッスルを鳴らしクラッブの傍へと飛んで行き、ドラコは落ちたハリーの側に降りれば、アンジェリーナがハリーを起こしている所だった。
なにやら話しているのだろう、口が動いておりレンは嫌な予感しかしなかった。
ドラコの事だ、皆を罵っているんだ…
「ドラコ!もう止めて!!」
そう叫ぶがドラコは聞こえていないのかニヤニヤと笑っては口を開く。
この位置からはレンは止められない…それが判っているのだろう…。