ピンキーリングが熱を持ったように熱くなり始めると、フレッドとジョージがドラコに飛びかかりそうになり、アンジェリーナとアリシア、ケイティがフレッドを3人がかりで止め、ハリーは必死にジョージの服を掴んで止めている。
だが、まだドラコの口は止まらない。
ハリーの顔色も変わっていきレンは涙が溢れ出て来てしまっていた。
「ハリー!ジョージ!ダメー!!」
そう叫んでももう止まらなかった。
ハリーはスニッチを握ったままなのであろう手でドラコの腹を、ジョージはドラコの顔を殴っていた。
マダム・フーチの魔法で妨害されるまでずっと殴り続けていたのだ…。
ドラコは体を丸めて地に転がり唸ったり泣いたりしている様で、ジョージの唇は腫れ上がっていた。
フレッドは取り押さえられたままで、クラッブはいつもの馬鹿笑いをしていた。

レンの震える体を支えながらハーマイオニーとジニーは一緒に談話室に戻った。
夜遅くになっても双子とハリーとロンは戻ってはこない。
選手達とレン、ハーマイオニー、ジニー以外を残して皆は寝室へと戻って行った。
レンは顔を両手で覆い隠しながらまだ身が震えていた。
あんなに怒った双子を見た事が無かった…よっぽど酷い事を言われたのだろう…。
そして暫くすれば、出入り口の絵が開き、3人が戻って来てハリーは状況を説明し始めた。
アンブリッジがいつもの法律を持ってきて新しく権限を貰ったとマクゴナガルに見せたそうだ。
それは生徒から権限を奪う権利。
それを駆使して3人から終身クィディッチ禁止令を発令したのだという。
レンは怒ったままのジョージに近付き、顔色を伺いながらそっとその唇に手を伸ばせば、驚いた様にジョージがレンを見遣り、大丈夫と言いたげにその手を掴んで止めさせた。
アンジェリーナも他の選手達もショックを隠せなかった。
3人が居ないのに、この後の試合をどうすれば…そんな感じだった。
スリザリン側の罰則は書き取りだけだったという、この不公平さにレンを含めた誰もが納得がいっていなかった。