『勘違いさせて傷付ける様な言い方して…ごめんなさい』
レンは指輪にそう祈ったが、返事が帰って来ないことは知っていた。
…いつか見てくれる事を願ってレンはそう祈ると、溢れ出てくる涙を止められずに頭まですっぽりと布団を被った。
幼馴染がまた卑劣な事をした、大切な人達を酷く傷つけたそんな悲しみ、こうなる前に止められなかった悔しさ、勘違いさせて傷付けてしまった後悔…そんなものが心を支配していた。
あんなに良くしてくれていた2人に嫌われてしまっただろうか…?
耳の側で酷く冷たい声が聞こえる…腕の印が焼けるように熱い…。
丸まっていれば思いっきり布団を剥がされてレンは驚き止まってしまった。
「外に行くわよ、支度して。ハグリッドが帰って来たの。」
「行けないわ…」
レンは鼻を啜りながら袖で涙を拭う。
「こんな顔じゃ、心配させちゃう。」
「犬になっときなさいよ。今の貴女を1人にしておけないの。さ、早くして。」
レンに上着を着せマフラーを巻かせればハーマイオニーは無理矢理レンを引っ張って談話室へと降りて行く。
「レン…どうしたんだ?」
レンの顔を見てロンが驚いた様に声をかけるが、レンは小さく首を振って何も言えなかった。
「勘違いされて落ち込んでるだけよ、ほっといて大丈夫。」
ハーマイオニーがぴしゃりとそう言えば、レンの気持ちは更に落ち込んだ気がしのだった。