「ほう。そう思っただけだと?」
「なんていうか…見え見えだし」
ハーマイオニーを厳しく見据えるハグリッドにロンはそう言うとハリーも頷く。
ハグリッドは皆をジロリと睨むと鼻を鳴らし、生肉をテーブルの上に放り投げ、ビービー鳴っているヤカンの方にのっしのっしと歩き、バケツ型のマグカップ4つに湯を注ぎながらぶつくさ言い始め、レンはその後ろをついて歩きながら術をかけ続ける。
「お前さんらみてえな小童は初めてだ。必要以上に知りすぎとる。褒めとる訳じゃねえぞ。知りたがり屋、とも言うな。お節介とも」
ハグリッドの表情はレンから見えず、怒っている様子にどんどんとレンの気持ちは落ちていった。
「レン、お前さんはあんまり力を使っちゃなんねぇ。俺は大丈夫だから、ほら座って紅茶でも飲め、な?」
「大丈夫よ、使いっぱなしの状態にも慣れて来たから…何も出来なかったお詫びをさせて」
「お前さんにはちゃんと助けられちょる。命を削っちゃなんねぇ」
ハグリッドはぴしゃりと言えばレンに止めさせ、ハーマイオニーの隣に座らせればその両手にマグカップを1つ持たせた。
そしてハグリッドは観念して話し始めた。
魔法省がつけた監視の目をごまかしながらオリンペ(マダム・マクシーム)と旅行のふりをして巨人のところへ行った。
ダンブルドアの教えに則り山へ行き巨人のいる場所まで実に1ヶ月もかかったのだと言う。
それから巨人を探した。死喰い人もいるだろうから注目を浴びぬよう魔法を使わずに。
そして見つけた巨人族は 70くらいの群でハグリッド達や1日に少しずつの貢物をした。
アルバス・ダンブルドアからだと伝え、ダンブルドアの意思をゆっくりと伝えた。
ダンブルドアがイギリス最後の巨人の処刑を反対していた事を知っており、ダンブルドアの考えを聞きたがっており手応えを感じていた。…3日目、3回目の貢物を持って行こうとした時だ。
もともと巨人は好戦的で多くの巨人が集まるとこうなる事は判っていた…
そう、巨人は仲間内で争いを始め、貢物をしていたカーカスと言う名のガーグ(頭)が殺され、ガーグが変更になったのだ。
これは良い事ではなかった。