「そりゃなんですかい?」
「わたくしも今そう聞こうとしていたところですよ」
アンブリッジは移動する際にハーマイオニーが割ってしまったマグカップを指差した。
「あーそいつぁ、ファングだ。ファングがマグを割っちまって、そんで俺は違うのを使わにゃなんなくて」
「声が聞こえたわ」
「それもファングだ。俺がファングと話しとった。」
「ファングは受け答えしてたの?」
「そりゃ…」
ハグリッドとアンブリッジの視線がファングに行けばファングは2人を見つめる。
それから直ぐにハグリッドは困った様にレン達がいる場所に視線を向ける。
アンブリッジが此方に背を向けている隙にレンは一瞬だけ人に戻り、自分の声色をファングの声色に近い声に魔法で変えた。
『ねぇそれたべていい?』
あまりはっきり発音はしなかったが、ハグリッドはしっかりとハリーの透明マントが広がり4人の足が見え直ぐに消えたのを見ていた為驚きもしなかったが、アンブリッジは驚いた様に目を丸くした。
3人はマントの中で笑い声を堪えるのに必死だった。
「ほれ、時々だがこう話してくれちょる。」
ハグリッドは肉をファングに投げてやればファングは嬉しそうにかぶりついた。
「城の玄関から貴方の小屋まで雪の上に足跡が3人分と動物の足跡がありました。」
「ファングを気にいっちょる子らが俺の留守中に散歩させてくれたんじゃねーかとしか俺にはわかんねえ」
ハグリッドは自分の雑嚢を指差した。