「差し支えなかったらドラコが何を言ったか教えてもらっても良い?」
それに2人は顔を見合わせると息を吐いては交互に話し始めた。
「俺らの母親がデブだとか親父がひょっとこだとか…家が豚小屋だとか。」
「あの歌に韻を踏ませて歌いたかったが、合わなかったってな。」
「ハリーが俺らの家に来るのは母親の方の豚小屋の香りがするのか、とかそんな感じだな。」
それを聞きレンは目頭が熱くなれば深々と頭を下げた。
「幼馴染が、本当に失礼な事を…ごめんなさい。」
「いや、レンが謝る事じゃない。」
「これとそれは話が別だしな。」
「レンを傷つけた事、悪かった。」
「ごめんな。」
2人はしんみりとし頭を深々と下げる。
レンは通路の手摺りに積もっている雪を軽くかき集めたものを2つ作り始め、レンが何も言わない事に2人はゆっくりと顔を上げた瞬間、それはひとつずつ2人の顔面に命中した。
「「冷てっ!」」
不意を突かれてそう声をあげた後、きょとんとする彼らにレンは悪戯っぽく笑んで見せる。
「「やったな?」」
双子は顔を見合わせればニヤリと笑い、レンを捕まえ服の中に雪を入れれば冷たいと逃げ惑うレン。
それをケラケラ笑い、今度は後ろの積もりまくった雪に倒してやろうとレンが勢いよくジョージに飛びつけば、ジョージは受け止めニヤリと笑う。
「フレッドー」
「よしきた!」
レンの呼び声にフレッドは任せろと言わんばかりに2人に飛び掛れば、ジョージは耐えきれずにそのまま雪山に倒れた。
3人とも雪に埋れれば、レンは声をあげて笑い、双子も楽しそうに笑ってくれていた。
「しんみりしているより、貴方達にはこっちの方が似合っているわ。」
双子は小さな声で「サンキュ」と照れ臭そうに言い、レンはくすりと笑ってしまう。