『これがあるから、頑張れそうよ』
『何かあったら言えよ?罰則なんかもう何も怖くない。』
『嫌よ。貴方達に酷い仕打ちをされたくない。』
『俺達にとって今以上に酷い事なんざ無いさ。』
『私はもう、大切な仲間を守れずに自分の力を信じられなく思ったり、後悔はしたくないわ。』
レンはそう言いおやすみと一言言えば遅くまで本を読み、朝早く起き大広間へと向かった。
「ハグリッド」
レンは教員席にハグリッドを見つけると彼に駆け寄りぎゅっと抱きついた。
「レン、お前それどうした?」
「アンブリッジに罰則食らって私は昨日の午後からスリザリン生よ。…でもそんな事よりちょっとだけ元気分けて…早く起きてきて良かった…あそこは凍えそうで…」
ハグリッドは優しくレンの頭を撫でてくれレンはニッと笑んで見せた。
「よし!元気分けて貰えたから頑張ってくるわね。今度の授業楽しみにしているわ、先生。」
そう言うとハグリッドも表情を明るくし、去るレンを見送ってくれる。
思わずグリフィンドールのテーブルに行きそうになる自分に苦笑しながらスリザリンのテーブルの端に座れば其処には直ぐにドラコが来て隣に座った。
「朝早いんだな。あの寝坊助が驚いたよ。」
「最近、授業がある時はいつもそうよ。沢山勉強しておかないと…。授業が終わったらギリギリまで図書室にいるつもりだから…」
「僕も一緒に居るよ。」
「ドラコには監督生のお仕事があるでしょう?それに図書室にいる生徒に喧嘩を売り続けていたら集中出来ないわ。談話室だって私が居たら他の寮生も集中できないと思うから…大丈夫よ。何かあったら頼るから放っておいて。」
「…怒っているのか?」
「スリザリンとグリフィンドールが互いに対して無礼なのは今更よ。…でも…大切な幼馴染殿にはもう少し私の大切にしたいものも理解してくれたら嬉しかった。確かに暴力は良くないわ。でも…よりにもよってあんな歌と暴言の数々…止めてくれなかったの…悲しかったわ。」
レンは食事を終えるとそう言い立ち上がり、ハグリッドが帰って来た事に喜ぶグリフィンドール寮生を横目で見ながらまずは職員室に向かう。