2体のガーゴイル像が「どうしたんだ?」と声をかけ、レンはアンブリッジ以外の先生なら誰でも良いから会いたい。というと、中からマクゴナガルが出て来てくれる。
「どうしたのです?」
「宿題…全部グリフィンドール寮生だった時のものだから…どうしたら良いんだろうって思いまして…」
「授業の時に先生にお渡しなさい。皆さんこの待遇は知っておりますから、咎めたりはしないでしょう。」
レンはそれにほっと息を吐けばマクゴナガルに頭を下げ授業へと向かった。

火曜日、レンはハグリッドの授業に向かうためローブの上からマフラーを巻いて外に出た。
「貴女そんな格好で寒くないの?」
そう声をかけて来たのはハーマイオニーだった。
「えぇ。」
レンはそう短く答えれば、ハーマイオニーは自分の鞄からそんな事じゃないかと思ったの。と言いながら帽子を取り出しスポッとレンに被せた。
その行動にレンは眉を顰め、一度上を向き大きく息を吐くと、ハーマイオニーを見つめ「有難う」と小さくお礼を言う。
思わすその優しさに泣きそうになってしまった自分を必死に隠し、スタスタと授業の場所へと向かった。
「レン、スリザリンの奴らに何かされてないか?」
ハリーは心配そうに声をかけ「私もスリザリンよ。」と言うレンにハリーは苦笑をする。
「ギリギリまで寮に戻らないし、朝早く寮から出ているから問題ないわ。荷物も大体この中に入っているし、トランクは一応鍵をかけてあるから、物に足が生えて何処かへ旅立つ事も防止出来ているし。実害は無いわ。」
グリフィンドールの時間割で動きそうになる事と食事の時グリフィンドールのテーブルに行きそうになる事以外は問題ない。
レンはそう伝えたが、ロンを含む3人は心配そうだった。
「レン、何をしてるんだ?」
ドラコがズカズカと歩いてくればレンの腰を抱いてハリー達から引き離し、レンはいつもの様に微笑みかけたりもせずその手をやんわりと離させた。