「貴女も見えるのね?ミス・クレスメント」
アンブリッジはハグリッドの相手を辞めていつの間にかに生徒の話を聞いて回っていた。
「はい、アンブリッジ先生」
「誰が死ぬところを見たの?」
「1歳の時目の前で2人ほど亡くなるのを見ました。そして去年も。その間に遺体だけならば3体ほど。それ以外もお答えした方がよろしいのならお話し致しますが。」
アンブリッジは、それで結構よ。と言い何かを書き込んでいく。
アンブリッジはハグリッドに査察結果は10日後と伝えてされば、ドラコとパンジーは発作的に笑い転げ、ハーマイオニーは怒りに震え、ネビルはオロオロとしていた。
授業を終えハグリッドに挨拶をしてから去れば、小さな声で「あの腐れ、嘘つき、根性曲がり、怪獣ばばぁ!」と悪態つくハーマイオニーの声が聞こえてもなんとも思わなかった。
「ちゃんと見える人が多かったのにも驚いたな」
「そうだウィーズリー。今ちょうど話していたんだけれど、キミが誰か死ぬところを見たら、クワッフルをちゃんと見えるかもしれないなぁ」
ロンの耳が赤くなり、ドラコはウィーズリーこそ我が王者とまた歌い始める。
「ドラコ、私の後を付いてくるのなら下品な振る舞いはよして頂戴。同レベルに思われたくないし不愉快だわ。」
レンの冷たい声が響きドラコはレンを見ればにっと微笑んだ。
「そうだな、すまない。高貴なキミには似合わない話題だった。」
「それにちゃんと言っておこうと思ったのだけれどね、ドラコ。ウィーズリー一家の事を貶すのはやめて頂戴。私、昔は家族の愛情と温もりにあふれたあの家がとても苦手だった。私がどんなに足掻いても手に入れる事の出来ないものだから…恋しくて羨ましくて胸が苦しくなっていたの。でも今は違うわ。おば様おじ様の優しい人柄、そして暖かいあの家。食事の時間には優しい香りのするあの家が私は大好きよ。それだけは忘れないでおいて。今度、少なくとも私の前で彼らを愚弄する言葉を吐いたら今度は本気で怒るわ。」
そうはっきりとロンの前で言い放ち、驚き止まるドラコを置いて、凛とした様子でそのままスタスタと歩いていくと、ドラコはハリー達をひと睨みしては慌てて追いかけ、レンをハリーは足を止めて見送ってしまう。
「…心の底から笑ってなかったあの頃みたいな顔をしてる…。」
そういう呟きが聞こえたがレンは気にもしなかった。