第6話
「それを盾に脅すつもりはありません。ただ、話を聞いてほしい。…ハリーはダドリーに向かって魔法を使ったりはしていません。ただ吸…」
そう言いかけた時、一羽のコノハズクが窓から入ってきて話の腰を折り、バーノンは「この梟め!!」と邪険にしている様子だ。
ハリーは直ぐに手紙を受け取りその封をきれば手紙を見つめたまま動かなくなる。
レンは横からその手紙を見れば、差出人は魔法省のマファルダ・ホップカークだ。
『親愛なるポッター殿。
我々の把握した情報によれば、貴殿は今夜9時23分過ぎ、マグルの居住区にて、マグルの面前で守護霊の呪文を行使した。
未成年魔法使いの妥当な制限に関する法令の十分な違反により、貴殿はホグワーツ魔法学校を退学処分となる。
魔法省の役人が間もなく貴殿の住居に出向き貴殿の杖を破壊するであろう。
貴殿には既に国際魔法戦士連盟機密保持法の第十三条違反の前科がある為、遺憾ながら貴殿は魔法省の懲戒尋問への出席が要求される事をお知らせする。
尋問は8月12日午前9時から魔法省にて行われる。』
レンはその内容を読めば、大きく溜息を吐く。
「大丈夫、絶対にそうならないから。安心して。」
小声でそう呟けば、ハリーは虚ろな瞳で不安そうにレンを見つめる。
「小僧、お前が説明するんだ!息子がどうして…」
バーノンがそう言いかけると、ハリーは杖を取り出し、キッチンを出ようとする。
「話はまだ済んどらんぞ、小僧!」
「退いてよ!退かないと呪いをかけるぞ!」
「落ち着きなさい、ハリー!」
ハリーは自分が退学になる。けれど杖を守らなければいけない。
そう思っているのだとレンは思い、慌ててそれを制止させる。
「ハリー、大丈夫だから。」
レンがそう言えば、もう一羽梟が滑り込みハリーに手紙を届け、ハリーはそれを読むと「判った。僕ここに居る」と少ししてからそう答える。
ハリーはテーブルの前に座り、ダドリーとペチュニアに向き合い、レンはその隣に座らせてもらう。
「それで、何があったんだ。」
「魔法生物が、ダドリーとハリーを襲ったんです。ハリーはそれからダドリーを守る為に魔法を使いました。魔法生物は吸魂鬼といい、人から幸福な思い出などを吸い取り、今の様な状態にする恐ろしい生物なんです。ペチュニアおば様、ダドリーにチョコレートを食べさせてあげて下さい。以前私が影響を受けた時それが良い方法だと教わりました。」
「きゅう…なんだその、判らん生物は」