「魔法使いの監獄の看守だわ。アズカバンの。」
ペチュニアの口からそう零れ、レンもハリーも時が止まったかのように真っ白になった。
あんなにも魔法を嫌っているペチュニアの口からそういう言葉が出てくるとは思いもしなかったからだ。
「どうして知ってるの?」
ハリーはそう尋ねたが、ペチュニアは何も言わず、両手で口を押さえぎょっとしたままバーノンの様子を見て、ゆっくりと手を下す。
「聞こえたのよ…ずっと昔。あのとんでもない若造が…あの姉に奴らの事を話しているのを…」
「僕の父さんと母さんの事を言っているなら、どうして名前で呼ばないの?」
そうハリーはさらに質問を続けたが、ペチュニアは何も答えなかった。
「それじゃ…そいつらは…えー…本当にいるんだな?」
バーノンの混乱しながらも吐きだした言葉に、ペチュニアはゆっくりと頷いた。
暫く沈黙が流れれば、その沈黙を破ったのはまたしても梟だ。
梟がハリーに持ってきた手紙をレンも隣から見れば、またもや差出人は魔法省。
『ポッター殿。
約22分前の当局からの手紙に引き続き、魔法省は貴殿の杖を破壊する決定を直ちに変更した。
貴殿は8月12日に改定される上階尋問まで杖を保持していてよろしい。公式決定は当日下される事になる。
ホグワーツ魔法魔術学校校長との話し合いの結果。魔法省は貴殿の退学の件についても、当日決定をする事に同意した。
遵って貴殿は更なる尋問まで停学処分であると理解されたし。』
「今度はなんだ。さっきからの梟はなんなんだ!」
バーノンはそう怒鳴り声を上げれば、今度はハリーが口を開く。
「1度目とさっきは魔法省から。2度目のは僕の友人のお父さんから。魔法省からの手紙は僕が魔法を使ったから、それについてと退学についての尋問を行うって内容。」
「そこでお前の判決が出るのか?」
「そうだと思う。」
「それではまだ望みを捨てずにおこう。」
バーノンは意地悪く言った。