「2人ずつ組みになって、最初の10分は、妨害の呪い。後の時間はクッションを敷き詰めて失神呪文にしよう。レンは見回ってアドバイスが必要そうな人にはアドバイスをお願い。10分見ていてくれる?」
「判ったわ。」
ハりーの始め!という声に部屋中に「インペディメンタ!」と呪文が断続的に飛び交い、術をかけた側が1分間手持ち無沙汰で周りの組を見て、術が解けると交代してかけられる側に回る。
スミスが見事に術をかけ、レンは「上手になったわね。」と声をかければ、頬を赤らめた。
10分立つと今度は失神呪文に入る。
ネビルは見違える程に成長を遂げ、狙いをディーンではなくパドマを失神させてしまったが、的には近かったし、他の生徒達も長足の進歩を遂げていた。
レンは失神させられた側を一人一人肩に触れ魔法を解いてやって歩く。
「ネビル、今の良かったわ。杖先を向ける方にもう少し意識を向ければ、きっと次は的に当たるわ。」
俺はどうだった?と聞いてくるジョージに、完璧ね。と答えればどこか誇らしげだ。
会合終了後、ハリーは皆を褒め、休暇が終わったら守護霊の魔法をやろう。そういう皆が湧き上がる。
皆、良いクリスマスを。と一言言い合いながら部屋を後にしていき、レンはクッションを片付け終えると残っていたハリーとチョウに良いクリスマスを。と言い残して部屋を出た。
「レン、途中まで一緒して良いか?」
「ダメと言ってもついてくるでしょう?」
「勿論」
ジョージのその言葉にレンは前を見ながらどうしたの?と声をかける。
「休暇、レンはどうするんだ?」
「家に帰って1人ゆっくりするわ。」
「遊びに行っても良いか?」
「えぇ、ご自由に。」
レンはそう言うと、自由に出入り出来るようジョージにも術を施す。
「これで好きに姿現わせるわよ。」
「サンキュ。」
そういうと別れ際、ジョージはレンの腕を引っ張って動きを止め、首を傾げるレンの耳に口付けをする。
「また、後でな。メリークリスマス。」
僅かに頬を赤らめながら悪戯っぽく笑い耳元でそう囁くとジョージは寮へと戻っていった。
"一緒に行きたい…"そんな気持ちをぐっと心の奥底に押し戻し、スリザリンの談話室へと戻った。