集中している間にあのガーゴイルの階段を登り校長室の前まで来ていた様だった。
入りたまえというダンブルドアの声にスネイプはレンを抱えながら入り、ダンブルドアは杖を振るってはその吐血を消す。
「クレスメントが、アーサー・ウィーズリーが闇の帝王の蛇に襲われていると…。」
スネイプはそう言いながら、ダンブルドアが用意したソファにレンを寝かせる。
おじいちゃん…と、昔呼んでいた呼び名で呼ぼうと口を開くと血を吐いてしまい、ダンブルドアは「喋ってはいかん。」と厳しく言いそれをやめさせる。
「途中、アーサー・ウィーズリーの生命に危機を感じたのでしょう。独断で彼女は術を施した様で…。」
「セブルス、後の事は例の通りに頼んでも良いか?」
スネイプはそれに頷けば、レンの側に膝を付き「飲みなさい」と持って来ていたのだろう薬をレンに差し出し、それを飲むのを確認してから、再度ダンブルドアに頭を下げるとその場を去るが、その後ろ姿に「有難うございました。」と声をかければ、スネイプは一瞬足を止め、何も返事をする事もなく、姿を消した。
「少し其処で体を休めておれ。」
「はい。」
「フォークス、レンを頼めるかの」
そういうダンブルドアに従う様にフォークスはレンの側に止まり、身を横にしたレンの肩に乗ればその涙がポタリと胸の上や口に流れ落ちていき、それはすっとレンの口の中に流れ、体の中を癒してくれるような感覚に襲われる。
「ダンブルドア先生」
レンがそう口を開くも静かにしていなさいと言うがの様に人差し指を口の前に持っていく。
すると直ぐに薄暗い校長室に入ってくる3人の人影が見えた。
「おう、貴女じゃったか、マクゴナガル先生…それに…あぁ…。」
ダンブルドアは椅子に座ると、その姿は寝巻きではあったがはっきりと目が覚めている顔で3人を捉えている。
「ダンブルドア先生、ポッターが…そう、悪夢を見ました。ポッターが言うには…」
マクゴナガルは言葉を選びながら言っている様だった。