「今、アーサーは何処に?」
「聖マンゴ病院。大丈夫、癒者が最善を尽くしてくれてる。」
「ママは此処に来てる?」
「多分まだ何が起こったか知らないだろう。」
フレッドがシリウスに聞いたのだろう、シリウスがそう答えれば、ジニーが病院へいくと騒ぎ始め、シリウスはそれを説得している。
待てというもフレッドとジョージは引かない。
誰も教えていないのに、ホグワーツからどうやって知って来たと説明するつもりなんだ、と。
シリウスは、アーサーは騎士団の任務中に負傷した。それだけでも十分怪しいのにも関わらず、それを子供達まで知っているとなると十分怪しい。騎士団に重大な損害を与えかねない。
そういう言葉にフレッドは「騎士団なんてクソ喰らえ!」と叫び、「俺達の親父が死にかけてるんだ!」とジョージも叫んだ。
「キミ達のお父さんは自分の任務を承知していた。騎士団の為にもキミ達が事を台無しにしたらお父さんが喜ぶと思っているのか!…だからキミ達は騎士団に入れないんだ。キミ達は何も判っていない…遊びでは無い。世の中には死んでもやらなきゃならない事があるんだ!」
「口で言うのは簡単さ。此処に閉じ篭もって!」
「そっちの首は懸かってないじゃないか!」
シリウスの魔力が揺らいだのが判る。悔しさ…怒り…憤り…そんなものだろう。
「辛いのはよく判る。しかし我々全員がまだ何も連絡を受けていないと言うような行動をしなければならない。少なくとも、キミ達のお母さんから連絡があるまでは。」
「貴方達、私の事忘れてない?大丈夫よ、ちゃんと癒しているから。怪我では絶対に死なせないわ。私を信じて?それとアーサーおじ様の事も。」
「術をかけている事は…」
「そんなミスしないわ。しても私ならなんとでも言い訳がつく。」
レンは、また猛烈な血の匂いを感じれば、テーブルの皆から一番遠いところに座り直し額をテーブルに寄せる。
これなら、吐血しても自分の服の上だ。
だが堪えろ…あともう少し。