「レン、昔のキミのままでいなくて良いんだよ。独りを好まなくて良いんだ。キミには仲間も家族もいる。」
「…でも…ホグワーツに帰れば私は独りよ。」
レンは俯き小さな声で吐き出せば、シリウスはレンを抱きしめその胸に顔を埋めさせる。
「そう長くは続かない。大丈夫だ…」
「えぇ…病院、行ってくるわね。」
レンはそういうとシリウスと別れの挨拶を済ませては、玄関から出てマンダンガスが借りてきた車に乗り込んだ。
隣にはハーマイオニーが座り心配そうにレンのことを見ているがレンはそちらを見はしなかった。
「昨日の事…怒ってる?」
「怒ってないわ。」
「ロンのお父さん、すぐ退院できると良いわね。」
「そうね。」
レンの気の無い返事にハーマイオニーは苦笑してしまえば、ハーマイオニーは乗り込んできたジニーと話し始めた。
道路が空いていたせいか、直ぐに病院に着けばレンはさっさとおりて行き、病院の入り口である古びたマネキンのショーウィンドウ
の所へと入って行った。
ロビーでリーマスに掴まれ全員を待てば、リーマスはまずこの子を診察受けさせてくるとムーディに言い、レンとリーマスは受付に話せばその科で待ち続ける。
癒者からの診察を待っている間、レンからは溜息しか出なかった。
なんでこんなに嫌なのだろう、なんでこんなに気が重いんだろう、こんな状態なのにどうして此処にいなければいけないんだろう…レンにはそんな疑問しか浮かんでこなかった。
呼ばれて診察室に入っていくと、リーマスは事情を癒者に話して聞かせた。
「最近吐血はしたかね?」
「一昨日…結構な量を数回吐きました。」
癒者がレンの傷を見ようと脚と腹部を見て、ふむ。と小さく声を漏らす。
そして、レンの杖腕に触れた途端、レンはビクッと身を震わせ思わすそれから逃げれば癒者は首を傾げた。
ちゃんと見なければ、そう思っているのだろうが、レンは恐怖しかなかった。
突然、瞳を赤くし嫌だと震え泣き始めたレンをリーマスは落ち着いてと抱きしめてくれるが内側から溢れ出てくるものを止める術をレンは知らなかった。