「グリフィンドールにいる頃はあのポッターに唆されて毒されてましたが、スリザリンに戻ってからはだいぶ落ち着いて来た様に見えます。けどグリフィンドールに居続けたという事が、スリザリン寮生には受け入れられて居ない様で…彼女は寂しい思いばかりしているんです。いつも1人で勉強ばかりしていて…・僕がなるべく側にい続けて支えてはいますが、監督生の仕事もあるもので…レンの心まで弱らせてしまったのは、きっと僕の責任です。」
ドラコは段々としょんぼりしていき「そんな事ないわ。」とレンが言えば「キミは優しい人だから」とドラコはレンを見て切なそうに笑んだ。
いつもの彼らしくないそんな姿に何か考えでもあるのだろうとレンは口を挟むのを止めればドラコは言葉を続ける。
「スリザリンはグリフィンドールをよく思ってませんからね。彼女をグリフィンドールの差し金と思っているのかも知れません。」
「なんとお可哀想に…アンブリッジ女史、どうにかならんのかね?」
「考えてみますわ。…ミス・クレスメント、貴女がグリフィンドールに拘る理由はなんですの?ポッターが居るから?」
その言葉にレンは素できょとんとしてみせる。
「いえ?ハリー・ポッターがグリフィンドールにいるからと拘った事は過去一度もありませんわ。ただ儀式の時に経験上、伯父と同じは嫌だ。と、思ってしまったくらいでしょうか…。それでグリフィンドールになり其処で生活し続け、1番のお気に入りは暖炉の前の肘掛け椅子ですね。以前もお伝えしましたが、あそこは暖かくて、私のお気に入りのあの揺り椅子にちょっと似ているんです。のんびりできる。」
その言葉に眉を釣り上げたのは大人達の方だった。
「人ではなくて物ですの?」
「人より物や動物の方が大切だなんてお恥ずかしい限りです。ルシウスには話しましたが動物や物は私が何者でも関係ありません。ですからヒトよりも愛着が沸くのかも知れませんわ。」
「そうだな、キミが周りの人を頼っているというよりは、周りがキミを頼っているようにも僕からは見えてたし…」
「ずっと独りだったから、人に頼るってどうしたら良いのか判らないのよ。」
レンは思わず苦笑してしまうも、また咳き込み始めドラコが優しく背中を撫でてくれる。