「その証拠は何処にある?」
バーノンの言葉にレンは立ち上がり、自分の全体が見えるように少し後ろに下がる。
「先程ハリーが言った通り、ヴォルデモートは1ヶ月前に戻ってきました。その場に私もいて、この傷を負いました。これが普通に負った傷じゃないって事ぐらい、魔法族じゃない貴方達が見ても判ると思います。」
レンはそう言うと、靴を脱ぎ、上着を腹部が見えるように捲り上げ止めると、魔法で包帯を解き、その傷を見せた。
傷は普通に負った傷とは違い、傷口が紫色に変色しており、うっすらと血が滲んでいるし、塞がったとはいえ、まだ一カ月だ。
細かい傷跡が生々しくあちこちに残っている。
「特殊な闇の魔法による傷なので癒しの魔法でも癒しきれる事が出来ませんでした。他の誰かに負わされたのだろうと言われればそれまでですが…」
レンはそういうと、杖で包帯を巻き直し、衣服と元通りにした。
「よし、それは…信じよう。そいつはお前にキューコンバーを送って寄越したんだな?」
「そうらしい。」
「いえ、確証はありませんが、その可能性もある、という話です。」
ハリーがそう言い、レンは敢えてそう言い直せば、バーノンは真っ蒼な妻の顔をみてからハリーを見てズボンをすり上げた。
でっかい赤紫色の顔がみるみる巨大になってきたように感じる。
「さあ、これで決まりだ。小僧!この家を出て行ってもらうぞ!!」
「え?」
「聞こえただろう…出ていけ!出ていけ!出ていけ!もうおしまいだ!お間の事は全て終わりだ!狂った奴がお前をつけているのなら、此処には置いておけん。お前の所為で妻と息子を危険には曝させはせんぞ。もうお前に面倒を持ち込ませはせん!お前がろくでなしの両親を同じ道を辿るのなら、わしはもうたくさんだ!でていけ!」
ハリーはギュッと手を握り小さく震わせている。
出来る事なら自分だってここを出たい。そう思っているに違いないとレンは思った。