「待ってください!ハリーには守りが施されてる。この家を家と呼べている間はこの家は完全なる守りの魔法で守られているんです。だから、貴方達にも危害が及ぶことは無い!」
レンは途中で割り込まれぬ様にはっきりとそういうとも、バーノンにはその言葉が耳には届いていない様だ。
「そうだ、こいつの所に行けばいい。同じ狂った者同士、世話になれば良いじゃないか!出ていけ!!もううんざりだ!30分前はあんなに出て行きたがっていたお前だ、大賛成だ!出ていけ!2度とこの家の敷居を跨ぐな!マージの言う通りだった。孤児院に入れるべきだった。わしらがお人良しすぎた。あれをお前の中から叩きだしてやれると思った。お前をまともにしてやれると思った。しかし、お前は根っから腐っていた!もうたくさんだ…梟だ!!」
度々訪れる梟にもうんざりしてるように最後の一言を吐きだせば、梟はペチュニアに手紙を渡した。
ハリーはその手紙を掴もうとしたが、ペチュニアの方が早かったのだ。
「開けても良いよ。吠えメールだ。どうせ僕にも聞こえる。」
「ペチュニア、手紙を離すんだ!」
「私宛なの、バーノン。ほら、プリペット通り四番地、キッチン、ペチュニア・ダーズリー様。」
ペチュニアは真っ蒼になって息を止めた。
レンはその言葉に手紙の差出人が誰だか察しがついてしまった。
その様な今いる場所を宛先として書き記すやり方をするのは、ダンブルドアだろう。
「開けて!済ませてしまうんだ。」
真っ赤な封筒が燻り始め、急かしたがペチュニアはそれを拒否し、手紙はテーブルの上へと落ちる。
すると手紙はテーブルの上で燃え、恐ろしい声で「私の最後のあれを思い出せ、ペチュニア」とだけ言い残す。
ペチュニアは気絶するかのように思えた。
両手で顔を覆い、ダドリーは側の椅子に沈むように座りこんでいる。
バーノンが何度ペチュニアに声をかけても、ペチュニアは一言も声を出す事はなかった。
何度かペチュニアの名を呼ぶと、はっと我に返ったかのように震えながら「この子は…此処に置かねばなりません。」
と声を絞り出すように弱々しく言った。
「こいつは…しかしペチュニア…」
ペチュニアは今ここでこの子を追い出せばご近所さんの噂になる。と適当にバーノンを丸めこめば、ハリーに手紙に関しての一切の質問を許さず、なぜかレンごとキッチンを追い出し、家を出ずにそのまま寝ろと言ったのだった。