第62話
次の日は午前中に2限続きの魔法薬の授業があり、グリフィンドールと同じ恒例の授業だった。
スネイプはいつもの様にハリーをいじり倒しレンは溜息が漏れるも、レンの隣ではドラコが調合しているという、いつも通りではない状況がいつまで続くのだろうかと、気分を落ち込ませていく。
「キミは本当に優秀な魔女だな。」
ドラコは今日の午前中をレンの側で授業を受け、誇らしげに言えばレンはそれに軽く礼を言い、すたすた歩いて行くと、ドラコが腰巾着を連れてついてくる。
それに慣れてしまったといえばそれまでだが、休暇から戻った後、レンと目が合う度に、ニヤリと笑うクラッブとゴイルが気になっていた。
「いったい何なの?さっきからその薄気味悪い笑いが気になるんだけれど。」
「俺達は、親父達に教わった。」
「そうだ、お前の腕に、アイツラにとっては裏切り者の印をつけてるって。」
「あぁ、それで。別に貴方達に知られても困る事は何1つないし、もうハリーは知っているわ。御愁傷様ね。」
レンがそう言えば、強がっていると思っていたのだろう、2人の視線がレンに向き驚いた様な表情をした2人にレンは首を傾げては「変なの。」と一言言い放ち、昼食へと向かう。
その最中もドラコやクラッブやゴイルも側にいたが、我慢ならない!と言いたげにドラコの隣にはパンジーが入ってきては必死にドラコに話しかけ、レンと話がしたいドラコは「食事中に騒ぎすぎだ。」と一喝。
だが、逆にその言葉がブーメランで返ってくるのに気付いたのだろう、ドラコも大人しく食事をし始め、レンは思わず小さく笑ってしまった。
昼食を終え、授業へ向かう最中、「僕…えーと…魔法薬の補習を受けなきゃならないんだ。」とハリーの声がし、視線を向けるとザカリアス・スミスとハリー、ロン、ハーマイオニーの姿があった。
「キミが魔法薬の補習?驚いたな、キミ、よっぽど酷いんだ。スネイプは普通補習なんてしないだろ?」とバカにしている様に言う声が聞こえれば「スネイプ先生は時と場合によりけり個人授業をなさってくれるわ。私も受けた事があるもの。でも普通の授業よりとーっても厳しいから自分も〜なんて期待しない方が良いわ。」と通り過ぎざまに言い残していく。
レンもよっぽど酷いんだな…とバカにした様に呟くスミスに、ハーマイオニーは「あの人、レポートの評価はオールOよ。」とその話題に終止符を打ってくれた様だ。
ハリーが悄気きった表情をしていたので馬鹿にするのを自分に切り替えてくれればそれで良いと思っての発言だったが、どうやらハーマイオニーも苛々しては止めさせたかったのだろう。