第7話
ハリーの部屋に着けばレンはベッドに腰かけ、ハリーは苛々した様子で行ったり来たりとしていた。
脚を止めたかと思うと3枚の手紙を書き、またウロウロとしている。
ハリーが落ち着き自分から聞いてくるのをレンは待った。
聞かれたとしても騎士団に関する事は何1つ教えられない。
そして、瞳の見えていなかったレンに答えられる事もまた少ない。
暫くすると外からヘドウィグが蛙を捕まえ戻ってくるのを確認すれば、ハリーは「シリウス、ロン、ハーマイオニーに真直ぐ届けるんだ。相当長い返事を貰うまでは帰ってくるなよ。いざとなったら皆がちゃんとした手紙を書くまでずっと突っついてやれ。」と半ば八つ当たりのような命令をし、旅立っていくヘドウィグが旅立っていくのを確認すれば、漸くレンの隣に腰を落ち着かせた。
「何が起こってるのか…レンが話せる範囲で良いんだ…教えて欲しい。どうして皆何も言ってこないの?こんな事が起こったっていうのに!いったい何が起こってるの!?」
レンはハリーが落ち着く様にと、ハリーの手を優しく握りゆっくりと話し始める。
「私にも判っている事は少ないわ。ただ、ヴォルデモートは昔の様な勢力を取り戻す為に水面下で動いているんだと思うの。だから日刊予言者新聞にも何も書かれていないみたい。」
「それじゃ、どうしてダンブルドアはフィッグおばさんやマンダンガスに僕の後をつけさせたの?」
ハリーはいつもの様子に戻っている様に、レンを真直ぐ見て落ち着いた様子で疑問をぶつける。
「ヴォルデモートが貴方を狙っているのは誰もが知っている事で、彼が復活した今、ハリーの身が危険でしょう?そう思って様子を見ていて欲しいって頼んだんじゃないのかしら。」
それはある意味事実だった。
だが、ヴォルデモートが復活したという事を認めたがらないファッジが、ハリーやダンブルドアを叩く事に必死になり、この2人の信頼を蹴落とすような事をするかもしれないと、ダンブルドアはそこまで策を巡らせているのではないかとレンは思った。
ハリーが魔法を使えば、それは絶好のチャンスで見逃すはずもない…それら全てを懸念した上での命令だとレンは思っている。
そしてダンブルドアはこのままで良いと思っている筈がない事。
本部の掃除がある程度終わり次第、騎士団のメンバーにハリーを迎えに行かせる筈だ。